起床（８：００〜

　
目覚まし時計の音で目が覚めた。
それにしても眠い．．．
昨日は何時まで記憶があっただろうか？
最低でも ５：００までは記憶があったな。
あぁ、眠い。
本当に眠い。
しかし、こうしている間にも刻一刻と開店時間は迫ってくる。
起きなくてはいけない気が・・・　　待てよ？
なぜ朝から行かねばならない？
今日は別にイベントでもなんでもない平常営業だ。
だったら、ゆっくり行ってもいいんじゃないか？
そう、後５分だけ寝よう、、、
そう結論が出たら、ながいの重たい瞼を遮る理由は何もなくなったのだった。
　
　
次に目が覚めたのは数分後。
当然、目覚まし時計のスヌーズ機能だ。
眠い。。。
しかし、行かねば・・・！
ながいが行かねば誰が行く！！
・・・いや、待てよ？
　
そもそも、なぜ眠い時に起きなくてはいけないんだ？
どこの偉い人が言ったか知らんが、人間には三大欲求という物があるらしい。
その中に睡眠欲という物がある。
当然、三大欲求というからには他の物に比べて人間が生きるうえで大切なものだ。
それを差し置いてまでやらねばならぬ事があるのか・・・？
　
　
杏ーーーッ！！
　
　
おっと、間違えた。。。
　
　
否ーーーッ！！
　
　
そんなものがあるはずがない！
なぜ眠いんだ！？　　そこに睡眠欲があるから！
なぜ寝るのだ！？　　眠いから！！
なぜ寝るんだ！？　　そこに布団があるからだぁぁぁ！！！
　
．．．ｚＺＺ
　
　
次に目が覚めたのは更に数分後、これまたスヌーズ機能だ。
まったく、お前と言うヤツも懲りないな。
だがオレは、そんなお前に敬意すら覚えているんだぜ？
一度ボタンを押されても、再度数分後には鳴る。
また押されても、元の方を止められなければ、主を起こすためにまたベルを鳴らす。。
一度挫折を味わっても、再度立ち上がるように。
まるで オレが忘れてしまった事を思い出させてくれるように。。。
だがな、オレは戦う！
この安眠を守るために、オレは戦い続けるっ！！
　
．．．ｚＺＺ
　
　
その後、目覚まし時計とながいの戦いは３０分にも及んだ。
優勢だと思われた目覚まし時計だったが、
布団に潜り耳元を覆われてタイムアップを狙う作戦になすすべもなく．．．